【桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜】若き信長と濃姫、大軍に挑む決断
『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』は、若き織田信長が今川義元の大軍を迎え撃つまでを描いた、フジテレビの単発時代劇です。信長を演じるのは、現在の市川團十郎さん。放送当時は市川海老蔵さんの名で出演しています。
信長を支える濃姫、信長が逃げたと考える母、幼い信長と向き合う父。合戦へ至る道に家族の関係が重なるところも、この作品の入口です。幼少期と少年期の信長にも目を向けると、決戦に臨む主人公を違う角度から見られます。
『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』はどんな作品?
2021年3月26日にフジテレビ系で放送された、十三代目市川團十郎白猿襲名記念特別企画のドラマです。舞台は永禄3年(1560年)、今川の大軍が尾張へ迫る時期。信長の決断を中心に、家族や家臣、対する今川側の人物を描きます。
主演の海老蔵さんに加え、堀越勸玄さんと市川ぼたんさんが出演。親子三人の映像作品での共演は、本作が初めてです。親子がそれぞれ誰を演じるかを知っておくと、幼い時期の場面も追いやすくなります。フジテレビの作品紹介
脚本は大森寿美男さん、演出は河毛俊作さん
脚本を担当したのは大森寿美男さん、演出は河毛俊作さんです。歴史上の桶狭間の戦いを題材に、信長がどんな人物として描かれ、誰との関係を背負って戦うのかを見るドラマです。
軍勢の数や人物の会話は、まず作品の設定として受け取ると楽しみやすくなります。ドラマで描かれた場面と、歴史資料で確かめられる出来事を分けて考えれば、鑑賞後に戦国史を読む楽しみにも広がります。
物語の入口――大軍を前に、信長は何を考えているのか
清洲城にいる27歳の信長のもとへ、今川義元の軍が迫ります。本作の公式紹介では今川軍は2万5千、対する織田軍は2千。信長は少数の小姓を伴って城を出る一方、木下藤吉郎らを動かして戦況を探ります。
城から姿を消した信長を、母の土田御前は逃げたのではないかと受け止めます。一方、妻の濃姫は、信長が逃げたとは考えません。同じ振る舞いが、近くにいる人にも異なって見える。その違いを押さえると、戦いを前にした城内の場面に入りやすくなります。
ここで挙げた兵力はドラマの設定です。歴史上の正確な人数を確定する数字としては扱いません。フジテレビのSTORY
作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜 |
| 作品の形式 | 単発のテレビ時代劇 |
| 初回放送 | 2021年3月26日、21時〜23時32分/フジテレビ系 |
| 主演 | 市川海老蔵(放送当時の名義。現在は市川團十郎) |
| 脚本 | 大森寿美男 |
| 演出 | 河毛俊作 |
| 音楽 | Face 2 fAKE |
| 主題歌 | 宮本浩次「shining」 |
| 制作協力 | 松竹 |
| 制作著作 | フジテレビ |
放送の記録は松竹の作品ページ、制作陣と音楽はフジテレビのキャスト・スタッフに掲載されています。
信長をめぐる人物と配役
信長の家族、織田方、今川方を押さえると、人物の立場が見えやすくなります。出演者名は放送当時の名義を基本にし、現在の名義と異なる場合は併記しました。
| 役名 | 出演者 | 信長との関係・役どころ |
|---|---|---|
| 織田信長 | 市川海老蔵(現・市川團十郎) | 今川の大軍に対する主人公 |
| 濃姫/帰蝶 | 広瀬すず | 信長の妻。斎藤道三の娘 |
| 土田御前 | 黒木瞳 | 信長の母 |
| 織田信秀 | 北村一輝 | 信長の父 |
| 今川義元 | 三上博史 | 尾張へ軍を進める今川方の大将 |
| 斎藤道三 | 佐藤浩市 | 濃姫の父 |
| 柴田勝家 | 松田龍平 | 織田家の家臣 |
| 木下藤吉郎 | 中尾明慶 | 信長のもとで動く人物 |
| 堀田道空 | 竹中直人 | 道三に仕える人物 |
| 松平元康 | 鈴鹿央士 | 今川軍の先鋒を務める、後の徳川家康 |
| 幼少期の信長・吉法師 | 堀越勸玄(現・市川新之助) | 信長の幼い時期 |
| 少年期の信長 | 川﨑皇輝 | 信長の少年時代 |
| 少女期の帰蝶 | 市川ぼたん | 濃姫の少女時代 |
主要人物の対応は公式の作品紹介、元康は鈴鹿央士さんの出演発表、信長の幼少期と少年期の区別は川﨑皇輝さんの出演発表で確認できます。
発表情報から見る、作品を楽しむ3つの注目点
濃姫と母――同じ信長をどう見ているか
濃姫を演じるのは広瀬すずさん、母の土田御前を演じるのは黒木瞳さんです。義元の大軍が迫る場面で、二人が信長をどう受け止めるかに注目できます。
信長自身の言葉だけを追うのではなく、二人の受け止め方を比べてみましょう。合戦の勝ち負けに加えて、家族から見た信長という人物にも関心を向けられます。
幼少期・少年期・決戦の信長を見比べる
信長は、堀越勸玄さんの幼少期、川﨑皇輝さんの少年期、市川海老蔵さんの決戦に臨む姿という配役で描かれます。幼い信長と父・信秀の関係は、北村一輝さんとの場面の注目点です。
少年期の出演発表では、川﨑皇輝さんの茶筅髷、膝丈の袴、腰のひょうたんという姿も紹介されました。衣裳や髪形から、周囲と違う信長の印象をどう作っているかにも目を向けられます。
髷の名前や、かつらを整える仕事が気になった方には、髷・月代と床山の豆知識もあります。江戸の髪形を中心にした別の読み物ですが、時代劇の髪形を見るときの入口になります。
元康や家臣の立場から、決断を追う
鈴鹿央士さんが演じる松平元康は、今川軍の先鋒を務める立場にいます。後の徳川家康という名前を知っていても、この時点ではどちら側にいるのかを押さえておくと、人物関係が分かりやすくなります。
また、中尾明慶さんの藤吉郎が集める情報は、信長が戦況を考える手がかりです。大将の判断だけでなく、周囲の人物が何を知り、どんな立場で動いているかを追うと、決戦までの流れを楽しめます。
親子三人の出演と、襲名記念企画の背景
本作は当初、2020年夏の放送に向けて制作されました。コロナ禍で襲名披露公演が延期されたため放送時期も変わり、2021年3月の放送となりました。放送決定時の公式発表
その後、2022年11月の歌舞伎座で十三代目市川團十郎白猿さんの襲名披露と、八代目市川新之助さんの初舞台が行われました。放送当時の海老蔵さん、勸玄さんという名義と、現在の名を分けて見ると、ドラマの位置付けが分かります。歌舞伎美人の2022年11月公演記録
勸玄さんは幼い信長、ぼたんさんは幼い帰蝶を担当しています。親子三人の出演は、三人がそろって同じ場面に登場するという意味ではなく、それぞれの役で同じ作品に関わったことを指します。
FOD・Blu-ray・DVDで本編を楽しむ
配信で見る
本編を配信で見たい方は、FODの『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』作品ページでエピソードを選べます。視聴できるプランや料金は、作品ページの表示をご確認ください。
Blu-ray・DVDで手元に残す
Blu-rayとDVDは、いずれも2022年12月7日発売です。Blu-rayの発売情報・DVDの発売情報
Blu-ray:『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』
Blu-ray版を選ぶときは、お使いの再生機がBlu-rayに対応しているか確かめてください。
DVD:『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』
DVDのフジテレビe!ショップの商品案内には、放送直前SP、ぼたんさん・勸玄さんのドラマ出演に密着したメイキング、海老蔵さん・広瀬すずさんのインタビューが特典として掲載されています。芝居や撮影の舞台裏にも触れたい方に向く内容です。
音楽でも楽しむ――劇伴と「shining」
Face 2 fAKEのオリジナルサウンドトラック
音楽を担当したFace 2 fAKEのサウンドトラックは、全24曲。「桶狭間」「濃」「天下布武」などが収録されています。人物の場面や戦いを支える劇伴を聴きたい方には、こちらの音源があります。よしもとミュージックの収録曲一覧
『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』オリジナルサウンドトラック
「shining」のメロディー・オルゴール版
ドラマの主題歌は宮本浩次さんの「shining」です。一方、下の2点はその曲を題材にしたカバー音源。宮本浩次さん本人の歌唱を収めた商品とは異なり、リンク先は対象曲を含む音源集です。
メロディー版とオルゴール版では、音色の違いを楽しめます。原唱を聴きたい場合は、商品名にある「Cover」の表記と区別してください。
「shining」メロディー版[Cover]
「shining」オルゴール版[Cover]
別の作品で、信長の見え方を変えてみる
信長や帰蝶、道三を違う人物の側から見たい方には、『麒麟がくる』――光秀と信長の関係をたどる作品ガイドがあります。主人公が光秀になると、同じ人物たちとの距離も変わります。
また、映画『3人の信長』は、元今川軍の侍たちが信長を名乗る三人から本物を探すコメディです。本作とは別の物語として、何を「信長らしい」と感じるかを見比べる楽しみがあります。
まとめ――信長の決断を、周囲の人々からも見る
『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』では、大軍に臨む信長とともに、濃姫、両親、家臣たちの立場にも目を向けられます。幼い時期から配役を追うことや、親子三人の出演を知ることも、作品を楽しむ手がかりです。
まずは人物の関係を押さえて本編へ。気になった場面は円盤や劇伴で振り返り、髪形や別の信長像へ関心を広げてみてください。
情報の確認先
作品・配役・制作背景はフジテレビと松竹、襲名の記録は歌舞伎美人、円盤はポニーキャニオンとフジテレビe!ショップ、劇伴はよしもとミュージックの案内を参照しています。FODの本編掲載と既存音楽商品の表示は2026年10月16日に確認しました。

