【麒麟がくる】明智光秀が求めた平和と、信長との道

『麒麟がくる』は、長谷川博己さんが明智光秀を演じたNHK大河ドラマです。本能寺の変へ至る道のりを、光秀が誰と出会い、どんな世を求めたのかという問いからたどります。

美濃で斎藤道三に仕えた若者が、越前へ移り、将軍家と織田信長の間を行き来する。その歩みに、家族、医師、旅芸人、武将たちの暮らしが重なっていきます。

ここでは作品の入口と主要人物、全44回の流れを紹介し、視聴方法、関連本、ゆかりの地へとつなぎます。各回の題名や後半の出来事にも触れるため、展開を知らずに見たい方は「視聴方法」へお進みください。

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『麒麟がくる』はどんな作品か

2020年1月19日から2021年2月7日まで放送された、大河ドラマ第59作です。途中の放送中断を経て翌年に最終回を迎え、全44回で光秀の歩みを描きました。

作品の「麒麟」は、仁のある政治を行う王のもとに現れるという霊獣。戦乱の中で、誰が人々の暮らしを落ち着かせるのか。光秀が出会う人物を通して、その問いが繰り返されます。

項目内容
作品麒麟がくる/NHK大河ドラマ第59作
初回・最終回2020年1月19日〜2021年2月7日/全44回
主演長谷川博己(明智光秀)
作(脚本)池端俊策、前川洋一、岩本真耶、河本瑞貴
音楽ジョン・グラム
語り市川海老蔵(放送当時の名義)
題字中塚翠涛
演出大原拓、一色隆司、藤並英樹、佐々木善春、深川貴志

放送期間・各回の収録範囲とスタッフは、NHKエンタープライズの円盤案内で確認できます。

原作と脚本――光秀の前半生から始まる物語

本作は、池端俊策さんによるオリジナル作品です。池端俊策さんを中心に、前川洋一さん、岩本真耶さん、河本瑞貴さんが脚本を担っています。

史料だけでは細部まで見通しにくい光秀の前半生に物語を置き、歴史上の人物と、駒や望月東庵などの創作人物を交えて描いています。作品の人物像を知ったうえで歴史の本を読むと、ドラマの表現と史料に基づく説明を見比べる楽しみも生まれます。

物語の入口――美濃から外の世界へ

物語は室町時代末期、美濃の明智荘から始まります。領地を荒らした野盗との戦いで鉄砲を目にした光秀は、外の世界を知ろうと、主君の斎藤道三に旅の許しを求めます。

堺や京での出会いは、武器を調べる旅を、国のあり方を考える旅へ広げていきます。道三とその子・高政の対立、帰蝶と信長の婚姻を経て、光秀自身も美濃を離れることになります。

越前では家族と暮らしながら、将軍家との縁が深まります。やがて足利義昭と信長が京へ向かう中で、光秀は新しい政治に関わるようになり、信長とともに進む道を選びます。その関係の変化が、終盤の本能寺へとつながります。

主要人物――光秀の周囲から関係をつかむ

登場人物が多いため、まずは光秀の家族、美濃の主君、京や越前で出会う人々に分けて見ると、関係を追いやすくなります。

光秀と、美濃から始まる縁

役名俳優・光秀との関わり
明智光秀長谷川博己/主人公。十兵衛と呼ばれ、美濃から各地へ歩む
牧石川さゆり/光秀の母
熙子木村文乃/光秀の妻
明智光安西村まさ彦/光秀の叔父
藤田伝吾徳重聡/光秀に仕える家臣
明智左馬助(秀満)間宮祥太朗/光秀のいとこ
斎藤道三本木雅弘/光秀が美濃で仕える主君
斎藤高政(義龍)伊藤英明/道三の子。父と対立する
帰蝶川口春奈/道三の娘で、信長の妻となる
織田信長染谷将太/光秀が後に仕える主君

京・越前で出会う人々と、信長の周囲

役名俳優・物語での立場
駒門脇麦/京の医師・望月東庵を手伝う創作人物
望月東庵堺正章/京で暮らす医師。創作人物
菊丸岡村隆史/光秀と出会う創作人物
伊呂波太夫尾野真千子/旅芸人の一座を率い、各地をつなぐ創作人物
朝倉義景ユースケ・サンタマリア/越前の大名
足利義輝向井理/室町幕府の将軍
足利義昭滝藤賢一/義輝の弟。信長とともに上洛し将軍となる
三淵藤英谷原章介/将軍家を支える武将
細川藤孝(幽斎)眞島秀和/将軍家に仕える武将。光秀と関わる
木下藤吉郎(豊臣秀吉)佐々木蔵之介/信長のもとで働く武将
徳川家康(松平元康)風間俊介/三河の領主。信長と関係を結ぶ
松永久秀吉田鋼太郎/光秀が京で出会う武将
三条西実澄石橋蓮司/朝廷に仕える公家

細川藤孝は忠興の父で、光秀の娘・たまの夫は忠興です。関係を押さえると、光秀と細川家のつながりも読み取りやすくなります。舞鶴市の大河ドラマ特集

役名と俳優の対応は、NHK出版の前編ガイド・完結編ガイドなどで確認できます。

見どころ――光秀が何を選ぶのかに注目

「大きな国」と、人々が暮らせる世

光秀が出会う道三、将軍たち、信長は、それぞれ異なる立場から国のあり方を考えています。誰かを主君として選ぶことが、自分の願う世につながるのか。光秀の言葉と、その後の選択を重ねると、政治や合戦の場面を人物の思いから追えます。

光秀と信長――近づく二人の、変わっていく距離

長谷川博己さんの光秀と、染谷将太さんの信長が、相手に何を求めているのかに注目してみましょう。同じ場所に向かっているように見える場面でも、その目的や受け止め方には揺れがあります。話が進むにつれて会話の調子や距離が変わり、終盤の選択につながっていきます。

出演する俳優からほかの時代劇も探したい方には、代表作・役柄で見る時代劇俳優一覧も入口になります。

家族や町の人々から見る乱世

家族との暮らしや、駒・東庵・伊呂波太夫とのやり取りも、光秀を知る手がかりです。戦や権力争いが続く中で、武将の選択が周囲の暮らしにどう関わるのか。合戦の行方とともに、家に戻る場面や人を助ける場面にも目を向けると、物語の見え方が広がります。

全44回の流れと各回タイトル

各回を振り返るための一覧です。配信ページや円盤で続きを探すときにも使えます。

第1〜17回――美濃での出会いと、道三との別れ

鉄砲を探る旅、帰蝶と信長の婚姻、道三と高政の対立を通じて、光秀が美濃の外へ目を向ける時期です。

回題名
1光秀、西へ
2道三の罠(わな)
3美濃の国
4尾張潜入指令
5伊平次を探せ
6三好長慶襲撃計画
7帰蝶の願い
8同盟のゆくえ
9信長の失敗
10ひとりぼっちの若君
11将軍の涙
12十兵衛の嫁
13帰蝶のはかりごと
14聖徳寺の会見
15道三、わが父に非ず
16大きな国
17長良川の対決

第18〜27回――越前での暮らしから、上洛への道へ

美濃を離れた光秀は越前で再出発します。桶狭間の戦い、京の将軍家の変動、足利義昭を支える人々との出会いが、次の道を形づくります。

回題名
18越前へ
19信長を暗殺せよ
20家康への文
21決戦!桶狭間
22京よりの使者
23義輝、夏の終わりに
24将軍の器
25羽運ぶ蟻(あり)
26三淵の奸計(かんけい)
27宗久の約束

第28〜44回――新しい幕府と、信長との関係の変化

義昭と信長が京に入り、光秀も政治と戦に深く関わります。幕府の内外で対立が増す中、丹波攻略などを担った光秀は、信長との関係を問い直していきます。

回題名
28新しき幕府
29摂津晴門の計略
30朝倉義景を討て
31逃げよ信長
32反撃の二百挺(ちょう)
33比叡山に棲む魔物
34焼討ちの代償
35義昭、まよいの中で
36訣別
37信長公と蘭奢待(らんじゃたい)
38丹波攻略命令
39本願寺を叩け
40松永久秀の平蜘蛛(ひらぐも)
41月にのぼる者
42離れゆく心
43闇に光る樹
44本能寺の変

各回の題名は、第壱集・第弐集・第参集の収録一覧に基づきます。

視聴方法――全編を見たい方へ

NHKオンデマンドで見る

NHKオンデマンドの『麒麟がくる』番組ページから、各回を探せます。2026年10月10日の確認では、公式の「配信中の大河ドラマ一覧」に全44回が掲載されています。

初めて見る方は第1回から、見直したい方は上の題名一覧と合わせて選ぶと探しやすくなります。配信期間、料金、利用方法は、視聴する際にサービスの案内をご確認ください。

Blu-ray・DVDで手元に残す

本編を収録した円盤は、第壱集・第弐集・第参集に分かれています。

商品の区分本編の収録範囲
第壱集第1〜17回
第弐集第18〜27回
第参集第28〜44回

各集にはBlu-rayとDVDがあり、別に総集編の商品もあります。全44回を通して見たい場合は、本編の各集と総集編を区別して選びましょう。下の関連商品も集数と形式が異なるため、商品名と収録範囲を確かめてください。

関連本――人物、制作、歴史、土地から読む

ドラマをもう少し深く楽しみたい方には、人物インタビュー、制作の話、歴史の読み物、紀行ガイドという選び方があります。ここで紹介するのは、放送時期に刊行された本です。

NHK大河ドラマ・ガイド『麒麟がくる』

NHK出版のガイドは、前編・後編・完結編があります。前編は2020年1月11日、完結編は2020年11月10日発売。出演者紹介やインタビュー、制作の舞台、物語の案内を通じて、ドラマの人物や表現を振り返れます。

見始めたばかりなら前編、後半を振り返るなら完結編というように、読んでいる巻がどの範囲を扱うかを見て選べます。NHK出版・完結編の内容

『明智光秀ぴあ』――出演者の言葉と歴史を一冊で

ぴあから2020年1月11日に発売。長谷川博己さん、本木雅弘さん、染谷将太さん、川口春奈さん、門脇麦さんのインタビューに加え、歴史の読み物やゆかりの地域を紹介しています。演じる側の言葉と、光秀をめぐる歴史の両方に触れたい方の候補です。ぴあの刊行案内

『NHK大河ドラマ「麒麟がくる」完全ガイドブック』――制作を知る

東京ニュース通信社から2020年1月11日に発売。出版社は、出演者の紹介に加え、制作統括、チーフ演出、音楽、衣裳、語り、題字へのインタビューを案内しています。人物の芝居だけでなく、衣裳や音楽、題字がどう生まれたのかに関心がある方へ。出版社の刊行案内

『まっぷる 明智光秀』――舞台を土地からたどる

昭文社から2019年12月19日に発売。光秀ゆかりの史跡や地域を案内する紀行ガイドです。美濃、越前、坂本、丹波などの地名を地図と合わせて読むと、ドラマで描かれる移動もイメージしやすくなります。昭文社の刊行案内

歴史や土地の背景を読むために使い、現在の開館日、拝観条件、交通は施設や自治体の公式案内で確かめましょう。

『歴史道 Vol.7』――光秀をめぐる歴史の読み物へ

朝日新聞出版から2019年12月6日に発売された、明智光秀を特集する号です。磯田道史さんと呉座勇一さんの対談などを収め、別冊付録もあります。ドラマをきっかけに、光秀の生涯や史料の読み方へ関心を広げたい方に向く一冊です。朝日新聞出版の書誌情報

これらの本は刊行年当時の情報を含みます。購入する場合は、紙・電子の違い、取扱状況、中古品の状態や付録の有無を確認してください。

光秀ゆかりの地と、当時の展示の記録

物語の地名から、地域の歴史へ

美濃、越前、京、坂本、丹波。光秀が活動する土地を意識すると、人との出会いや政治上の立場の変化も追いやすくなります。

書籍から地域をたどりたい方は、『明智光秀の足跡をたどる旅』を手がかりにした地域ガイドへ。史料に基づく説明と伝承を読み分けながら、現地の公式案内と組み合わせる楽しみ方を紹介しています。

大河ドラマ館・光秀ミュージアムは開催を終了

放送に合わせ、岐阜県と京都府では大河ドラマ館や関連展示が開かれました。下記は岐阜県・京都府で開かれた主な5会場の記録で、いずれも終了しています。

地域当時の展示・会場
岐阜県岐阜市岐阜市歴史博物館内の大河ドラマ館
岐阜県可児市当時の花フェスタ記念公園内の大河ドラマ館
岐阜県恵那市日本大正村の大河ドラマ館
京都府亀岡市京都スタジアム内の大河ドラマ館
京都府福知山市佐藤太清記念美術館2階の福知山光秀ミュージアム

亀岡と恵那の大河ドラマ館は2021年2月14日、福知山光秀ミュージアムは同年2月7日に閉館しました。福知山市は、ミュージアムの一部展示を福知山城へ移したことも案内しています。亀岡市の閉館報告・恵那市の閉館報告・福知山市の閉館案内

岐阜・可児の展示も2021年に終了しました。岐阜市の閉館報告・可児市の開催終了報告

ゆかりの地域を訪ねるときは、終了した大河ドラマ館の案内と、現在の城・博物館・寺社の案内を区別して計画すると安心です。

まとめ――光秀の願いと、人々の選択をたどる

『麒麟がくる』は、光秀と信長の関係を軸に、乱世で何を選び、誰を支えるのかを描く物語です。道三の言葉、家族との時間、京で出会う人々を振り返ると、光秀の選択をさまざまな方向から見られます。

まずは全44回の物語を楽しみ、気になった人物は関連本へ、地名は地域の歴史へ。ドラマを入口にして、見たい場面や調べたい土地を少しずつ広げてみてください。

確認先

作品情報・各回の題名・収録範囲はNHKエンタープライズ、人物と役名はNHK出版のガイド、視聴案内はNHKオンデマンド、書籍は出版社、展示の終了は自治体の資料に基づきます。配信・取扱状況の確認日は2026年10月10日です。