【大江戸スチームパンク】萩原利久さんが演じる佑太、蒸気の甲冑で町を守る

暑さには強いけれど、けんかはからきし。そんな鍛冶屋の青年が、発明家の作った甲冑をまとって町を守るヒーローになります。

『大江戸スチームパンク』は、萩原利久さん演じる佑太と、六角精児さん演じる平賀源内を中心にしたSFコメディ時代劇です。舞台は、史実の江戸に似た架空の町「大江戸」。蒸気の力を使う発明と、少し頼りない青年の奮闘が重なります。

町人や火消しが暮らす風景に、蒸気力甲冑と秘密結社が入り込む。その取り合わせに興味を持った方へ、物語の入口、登場人物、主題歌、撮影の話と、本編・『裏江戸スチームパンク』の楽しみ方を紹介します。

『大江戸スチームパンク』はどんな作品?

2020年1月18日深夜から、テレビ大阪で放送された全10話のドラマです。武士の出世や史実の合戦を描く物語ではなく、江戸のような町を舞台にしたオリジナルのヒーローコメディです。

大江戸スチームパンク
©カルチュア・エンタテインメント/「大江戸スチームパンク」

本作の平賀源内や天草四郎は、歴史上の同名人物の生涯を再現する存在ではありません。衣装や町並みの時代劇らしさと、発明品や人物のやり取りの奇想天外さを、一緒に楽しめる設定になっています。

項目内容
作品名大江戸スチームパンク
初回放送2020年1月18日深夜/テレビ大阪、関西ローカル
本編全10話
主演萩原利久(佑太)
監督筧昌也、永江二朗
原案・脚本酒井善史(ヨーロッパ企画)
脚本下亜友美、池浦さだ夢
企画協力ヨーロッパ企画
音楽野崎美波
主題歌BRADIO「幸せのシャナナ」

初回放送と作品設定はテレビ大阪の番組紹介と、TSUTAYAによる放送前の発表で読めます。

原案と脚本――ヨーロッパ企画が関わる発明の世界

原案・脚本を担当したのは、ヨーロッパ企画の酒井善史さん。脚本には下亜友美さん、池浦さだ夢さんも参加し、ヨーロッパ企画が企画協力をしています。

特定の歴史小説を映像化した作品ではなく、発明や人物の組み合わせから生まれる騒動を描くオリジナルドラマです。監督は筧昌也さんと永江二朗さん。江戸のように見える場所で、蒸気の力を使うヒーローが生まれるという仕掛けが、作品の土台になっています。

物語の入口――鍛冶屋の青年に渡された蒸気力甲冑

佑太は、鍛冶屋で修行している青年です。誰かの役に立ちたいと願うものの、腕っぷしには自信がありません。取り柄といえるのは、暑さに強いことでした。

町で開かれた蒸気風呂我慢大会をきっかけに、佑太は発明家の平賀源内と出会います。源内が作った「蒸気力甲冑」は、着た人の力を何十倍にも高める発明品。その力を託された佑太は、思いがけずヒーローになる道を歩み始めます。

一方、大江戸には天草四郎が率いる秘密結社シマヴァランの影が迫っていました。佑太は蒸気力甲冑を身にまとい、仲間たちと町の危機に向き合います。強い力を手にした頼りない青年が、町とどう向き合うのかが見どころです。

佑太と源内、町の人々とシマヴァラン

まずは、佑太を中心に、源内や幼馴染みの弥助、そして四郎たちの関係を押さえると、名前を覚えやすくなります。

役名出演者
佑太萩原利久
平賀源内六角精児
天草四郎袴田吉彦
沙羅芦名星
弥助佐野岳
お照岡本夏美
賢中川晴樹
丈二阿見201
お月山村美智

佑太は蒸気力甲冑を使う青年、源内はその甲冑を作った発明家です。佐野岳さん演じる弥助は、佑太の幼馴染みの火消し。発明家との出会いだけでなく、身近な相手との関係にも目を向けてみてください。

シマヴァランを率いるのは、袴田吉彦さん演じる天草四郎。芦名星さんの沙羅、中川晴樹さんの賢、阿見201さんの丈二らが、佑太たちの前に立ちはだかります。岡本夏美さんのお照、山村美智さんのお月も、大江戸の人々として登場します。

出演者と役名は、U-NEXTの作品情報やWEBザテレビジョンのキャスト一覧でも読めます。

作品設定から見る、三つの注目点

暑さに強いという取り柄が、ヒーローの入口になる

佑太は、最初から剣の腕で周囲を圧倒する人物ではありません。鍛冶屋で修行する青年に、源内の発明が加わることで、思いがけない役割が生まれます。立派な武士とは違う主人公を探している方にも、入りやすい設定です。

蒸気力甲冑の強さだけでなく、それを着る青年の気持ちや行動に注目すると、佑太と周囲の人々を一緒に追いやすくなります。

江戸のような町と、蒸気の発明が同居する

町人や火消しがいる風景の中に、蒸気力甲冑が現れる。歴史ものの衣装や町並みと、SFの発明品を組み合わせていることが本作の特徴です。

同じ町に暮らす人々が、源内の発明とどう関わるか。町の風景と甲冑の造形を見比べながら、登場人物の反応を追う見方もできます。

ヒーローの戦いに、コメディのやり取りが重なる

町を守るという大きな目的があっても、登場人物たちは一様に格好よく決めるわけではありません。公式の作品紹介が掲げるのは、SFとコメディと時代劇の組み合わせです。

佑太と源内、幼馴染みの弥助、個性的なシマヴァランの面々。誰と誰が組み合わさるかにも目を向けると、ヒーローものとしての目的と、人々のやり取りの両方を追えます。

主題歌はBRADIO「幸せのシャナナ」

主題歌を担当したのはBRADIOです。「幸せのシャナナ」は、本作の脚本を読んだメンバーが、ドラマのために書き下ろした楽曲です。

<BRADIO&佑太・お照写真>
<BRADIO&佑太・お照写真>
©カルチュア・エンタテインメント/「大江戸スチームパンク」

放送前には、同曲を使った予告編も発表されました。蒸気力甲冑をまとう佑太の姿に、軽快な音楽を重ねた映像として紹介されています。主題歌の公式発表

完成披露試写会で語られた、甲冑と笑いの撮影現場

2020年1月15日、SHIBUYA TSUTAYAのWIRED TOKYO 1999で完成披露試写会が開かれ、萩原利久さん、六角精児さん、佐野岳さん、岡本夏美さんが登壇しました。

『大江戸スチームパンク』完成披露試写会
©カルチュア・エンタテインメント/「大江戸スチームパンク」

当時の登壇レポートでは、萩原利久さんが蒸気力甲冑の重さについて話しています。撮影の合間にも着けたまま待つ時間があり、共演者やスタッフにも助けられたという話からは、画面に映る発明品を、現場で実際に身に着けていた様子が伝わります。

また、まんじゅうを口に入れて芝居を続けた場面で、佐野岳さんが笑いをこらえられず、吹き出してしまったNGも話題になりました。六角精児さんや岡本夏美さんからは、撮影以外の時間も一緒に過ごし、会話や笑いを共有していたことが語られています。

大江戸の不思議な発明や人物の掛け合いに加えて、撮影を支えたチームの話も知りたい方は、完成披露試写会の取材記事が参考になります。

放送当時のコラボ展示

放送当時には、SHIBUYA TSUTAYAで「日本蒸奇博覧会」とのコラボ展示も案内されました。撮影に使った蒸気力甲冑や小道具、ドラマセットの原画などを紹介する催しです。

会場当時の開催期間
SHIBUYA TSUTAYA 6階2020年1月8日〜1月19日
SHIBUYA TSUTAYA 7階2020年1月20日〜2月2日

いずれも終了した催しです。現在の来場案内ではなく、作品の衣装や美術が紹介された記録として、当時の試写会・展示の発表を読めます。

今見るなら――本編の配信と『裏江戸』入りDVD

U-NEXTで本編全10話を見る

U-NEXTでは、本編全10話が見放題の対象として掲載されています。『大江戸スチームパンク』の配信ページでは、各話と視聴条件を確認できます。

配信対象や利用条件は変わるため、契約前には作品ページの表示をお確かめください。

『裏江戸スチームパンク』も楽しめるDVD-BOX

DVD-BOXは、2020年7月17日に発売されました。本編全10話に加えて、オリジナルエピソード『裏江戸スチームパンク』全10話も収録されています。本編とは別の楽しみを持つエピソードまで、まとめて見たい方の選択肢です。

特典映像にはメイキング、完成披露試写会、日光江戸村とのショートムービー、予告編集が収録されています。『裏江戸』は本編の第11話以降ではなく、別枠のオリジナルエピソードです。収録内容はTCエンタテインメントのDVD-BOX公式案内で確認できます。

火消しの弥助から、江戸の町の暮らしへ

弥助の火消し姿が気になったら、江戸の町で火事が広がりやすかった背景や、火消しの仕組みを知るのも楽しみの一つです。江戸時代の火事と町の備えを知る豆知識では、木造の町並みや火を使う暮らしから、その背景を紹介しています。

作品から生まれた疑問を手がかりに、史料から分かる実際の暮らしを読むと、町の風景にも目が向きます。

江戸のような町で、不思議な相棒と力を合わせる物語をもう一本探している方には、『大江戸もののけ物語』もあります。こちらは寺子屋の先生と妖怪が関わる別作品です。

まとめ――弱い青年と発明家が、大江戸の危機に挑む

『大江戸スチームパンク』の中心にいるのは、暑さに強い鍛冶屋の青年と、蒸気力甲冑を発明した平賀源内です。強い武士の活躍とはひと味違う、発明と人のつながりから始まるヒーローの物語を楽しめます。

まずは本編全10話で佑太たちの歩みを追い、気に入ったら『裏江戸スチームパンク』や制作映像も。主題歌や撮影の話を知ると、大江戸の人々を見る楽しみも広がります。

作品情報を確かめるには