映画【帰郷 THE RETURN】仲代達矢さん最後の主演時代劇——藤沢周平×史上初8K映像が贈る傑作——あらすじ・キャスト・国際評価・視聴方法

⬛ 訃報:主演の仲代達矢さんが2025年11月8日、肺炎のため92歳で逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。本作は仲代達矢さんの最後の主演時代劇映画として、永遠に語り継がれる作品となりました。

30年の時を経て結実した、仲代達矢さんの悲願——。「いつか宇之吉をやりたい」と思い続けること約30年。仲代達矢さんの想いに共鳴した常盤貴子さん・北村一輝さん・三田佳子さん・橋爪功さんら日本を代表する豪華キャストが集結し、史上初となる8K映像で藤沢周平の名作短篇が蘇りました。

2020年1月に劇場公開され、MIPCOMにてアジア初のワールドプレミア選出・第32回東京国際映画祭特別上映・ミニシアターランキング1位を記録。仲代達矢さんの最後の主演時代劇映画として、今も多くの人の心に刻まれています。

作品の概要

公開2020年1月17日(金)期間限定劇場公開
2020年2月8日(土)時代劇専門チャンネル放送
2021年1月17日(日)NHK BS8K放送(8K版)
上映時間119分
撮影規格史上初の8K時代劇(劇場・放送は2K版/NHK BS8Kでのみ8K版放送)
原作藤沢周平「帰郷」(文春文庫『又蔵の火』所収)
監督・脚本杉田成道・小林政広(共同脚本)
杉田成道:「北の国から」シリーズ演出、「最後の忠臣蔵」(2010年)監督
音楽加古隆(NHKスペシャル「映像の世紀」テーマ「パリは燃えているか」で知られる)
制作時代劇専門チャンネル・BSフジ・関西テレビ放送・朝日新聞・読売新聞・中日新聞・毎日新聞・産経新聞・東海テレビ・文藝春秋・松竹ほか

あらすじ

信州・木曾福島に向かって、ひとり歩く無宿渡世姿の旅人——男の名は宇之吉(仲代達矢)。かつては木曾福島を縄張りとする博奕打ちだったが、親分の罪を被り江戸に身を寄せた。しかし世話になった相州屋清五郎の妻・おとしと道ならぬ仲になり、清五郎を殺め、おとしと江戸を出奔。以来30年余りの歳月が流れ——。

病に倒れた旅の空で見た風景が宇之吉の心を抉る。老い先を思い、寄る辺のない故郷へと歩みを進めた。木曾福島に辿り着いた宇之吉はある日、10人を超える男たちをたった一人で相手にしている若者・源太と出会い、その姿にかつての自分を重ねる。源太を追い詰める男たちは、宇之吉のかつての兄貴分・九蔵の手下だった——。すべてを捨てた男が、故郷の地で最後に守るべきものを見出す、懺悔と贖罪、そしてかすかな希望の物語。

主要キャスト

役名キャスト役柄
宇之吉仲代達矢主人公。30年ぶりに故郷・木曾福島に戻った老渡世人。約30年来の悲願の役。本作が最後の主演時代劇となった。
おくみ常盤貴子旅一座の女。源太と好いた仲だが九蔵に狙われている。仲代さんの訃報に「本当に本当に本当に悲しいです。大大大好きな仲代達矢様」と追悼コメントを寄せた。
源太北村一輝宇之吉が若き日の自分と重ねる若者。腕が立つが九蔵に命を狙われる。
栄次緒形直人渡世人仲間。宇之吉に源太とおくみの事情を話す。
庄次谷田歩九蔵の手下。
佐一佐藤二朗宇之吉の幼なじみ。再会した宇之吉に衝撃の事実を告げる。
おトメ田中美里宇之吉が江戸で世話になった女。
おサワ前田亜季源太と関わる若い女。
おとし三田佳子宇之吉が30年前に出奔した因縁の女。
佐々木金治橋爪功九蔵の側近。
九蔵中村敦夫木曾福島の地を仕切る親分。宇之吉のかつての兄貴分。クライマックスで仲代と対峙する。

「手元に残したい」→ 帰郷

「仲代達矢さんの他の傑作も」→ 「果し合い」(同監督・同主演の前作)

国際評価と受賞歴

🌏 本作が成し遂げた主な実績

  • 世界のコンテンツマーケットMIPCOM(フランス)にてアジアの作品として初めてワールドプレミアに選出
  • 第32回東京国際映画祭特別上映作品
  • 劇場公開直後、ミニシアターランキング(興行通信社)第1位(2020年1月18〜19日)
  • 公開1周年となる2021年1月17日にNHK BS8Kにて8K解像度で放送
  • 前作「果し合い」(2015年)はニューヨーク・フェスティバルドラマスペシャル部門で金賞受賞(同製作陣)

ここが面白い!3つの注目ポイント

🎬 ① 仲代達矢さんの30年越しの悲願が結実した「ラストフィルム」

仲代達矢さんが原作を手にしたのは約30年前。「いつか宇之吉をやりたい」という想いを抱き続け、86歳でついに実現させた。2025年に逝去された仲代さんの最後の主演時代劇映画として、「仲代が宇之吉役を演じるほか、常盤貴子、中村敦夫らが顔をそろえる」(シネマトゥデイ)という豪華競演の現役時代の輝きが永遠に封じ込められている。

📺 ② 史上初の8K映像が捉えた、信州・木曾福島の美しい原風景

時代劇専門チャンネルが挑んだ史上初の8K撮影。木曾福島の山深い里の原風景が、現代の最高解像度映像に刻まれた。美しい日本の自然とそこで生きる人間の業を描いた藤沢周平文学の世界観を、これ以上ない映像美で体感できる。

⚔️ ③ 仲代達矢×中村敦夫——昭和を生きた二大名優の「最後の対決」

80代の仲代達矢さんと70代の中村敦夫さんが繰り広げるクライマックスの対峙。「ぎこちなくスピード感のない殺陣」(Filmarksレビュー)は演出上の意図であり、むしろ老いをテーマにした本作の核心が凝縮している。昭和映画を支えてきた二人の俳優が晩年に見せる「迫力と凄み」は、他に代え難い映画的体験。

原作について

原作は藤沢周平が1972年に発表した短篇小説「帰郷」(文春文庫『又蔵の火』所収)。股旅物(渡世人が主人公の旅物語)を得意とした藤沢周平ならではの、業と赦しを静かに描いた初期傑作の一つ。藤沢文学の世界に親しみたい方はまず本作の原作から読み始めるのも良い入り口です。

配信・視聴方法

方法内容
Amazon Prime Videoレンタル・購入で視聴可。ASIN: B0DCFYSR92
時代劇専門チャンネル(スカパー!)再放送情報は時代劇専門チャンネル公式サイトで確認。
DVD発売中(松竹)。ASIN: B08DCCVLV8

「手元に残したい」→ 帰郷

「仲代達矢さんの他の傑作も」→ 「果し合い」(同監督・同主演の前作)

※ キャスト・スタッフ情報は公式サイト(jidaigeki.com/kikyo/)などをもとに作成。配信状況は変更される場合があります。©「帰郷」時代劇パートナーズ

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