現代とは全く違う「夜」の概念
現代の私たちは、街灯やコンビニの明かりで夜でも遠くが見えますが、江戸時代は日が暮れると「一寸先は闇」の状態でした。
- 月明かりが頼り: 街灯がない江戸では、月がどれだけ出ているかが死活問題でした。満月の夜は「明るい」と喜ばれましたが、新月の夜はまさに漆黒でした。
- 夜歩きは危険: 明かりを持たずに夜道を歩くのは非常に危険で、足元の段差だけでなく、辻斬り(つじぎり)や追い剥ぎ(おいはぎ)などの犯罪、あるいは「化け物」に出会う恐怖が常に隣り合わせでした。
1. 江戸を照らす照明器具の種類
時代劇に登場する照明には、場所や用途によって使い分けがありました。
- 行灯(あんどん): 室内用の照明。菜種油や魚油を浸した芯に火を灯します。明るさは現代の5ワット電球程度とされ、かなり薄暗いものでした。
- 提灯(ちょうちん): 持ち運び用の照明。和紙を貼った竹枠の中に「和ろうそく」を立てます。折り畳めるのが特徴で、現代の懐中電灯のような役割でした。
- 和ろうそく: 非常に高価な贅沢品。庶民はめったに使えず、大名や豪商などが特別な時に使用しました。風に強く、炎が大きく揺れるのが特徴です。
2. 太陽とともに生きる「不定時法」
江戸時代の時間は、現代のように1時間が常に同じ長さではありませんでした。
- 日の出と日の入りが基準: 明け方(日の出)から暮れ方(日の入り)までを6等分、夜も6等分して「一刻(いっこく)」と数えていました。
- 伸び縮みする時間: 夏は昼が長く、冬は夜が長いため、季節によって「1時間の長さ」が毎日少しずつ変わっていました。
- 「九つ」や「四つ」の意味: 時代劇で「九つ(ここのつ)」は正午や真夜中を指します。鐘の音で時間を知らせていたため、当時の人々は耳で時間を感じていました。
時代劇がもっとリアルに見える豆知識
3. なぜ「丑三つ時(うしみつどき)」は怖いの?
- 丑三つ時とは: 現代の時間でいうと、午前2時〜2時30分頃。
- 草木も眠る: 24時間を12の干支で分ける中で、丑の刻は最も深い闇に包まれる時間。この時間は「門」が開き、あの世とこの世が繋がると信じられていたため、怪談や忍びの襲撃シーンの定番となっています。
4. 忍者の服はなぜ「黒」ではない?
真っ暗な江戸の夜では、真っ黒な服を着ると逆にシルエットが浮き出て目立ってしまいます。そのため、実際の忍びは「柿色(濃い茶色)」や「紺色」の服を着て、闇に溶け込んでいたと言われています。
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現代と江戸の照明・時間比較表
| 項目 | 江戸時代 | 現代 |
| 主な照明 | 行灯・提灯(火の光) | LED・蛍光灯(電気の光) |
| 夜の明るさ | ほぼ真っ暗(月の光のみ) | どこでも明るい(街灯・看板) |
| 時間の単位 | 不定時法(季節で変わる) | 定時法(24時間均等) |
| 睡眠サイクル | 日の出とともに起きる | 時計に合わせて起きる |
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