なぜ頭を剃るの?「月代(さかやき)」の意外な理由
ちょんまげの最大の特徴である、頭のてっぺんを剃りあげる「月代」。これは単なる身だしなみではなく、実戦から生まれた「機能性」が理由でした。
- のぼせ防止: 兜(かぶと)を被って戦う際、頭頂部に熱がこもって「のぼせる」のを防ぐためでした。
- 江戸のクールビズ: 平和な江戸時代になっても、マナーとして定着。現代のネクタイのように、武士としての「けじめ」を示すスタイルになりました。
- 豆知識: 初期は毛抜きで一本ずつ抜いていたため、頭が血だらけになるほど痛かったとか。後にカミソリで剃るのが一般的になりました。
1. 代表的なスタイル「銀杏髷(いちょうまげ)」
- 特徴: 束ねた髪の先を広げ、銀杏の葉のように形作ったもの。
- 対象: 武士から町人まで幅広く愛された、江戸時代の「スタンダード」です。
- 時代劇での見分け方: 正義感の強い主人公や、真面目な役人がよく結っているスタイルです。
2. オシャレの最先端「本多髷(ほんだまげ)」
- 特徴: 月代を広く取り、髷を高く浮かせて結う、非常にスタイリッシュな形。
- 背景: 伊勢桑名藩主・本多忠勝の家系から広まったとされる、当時の「トレンド」です。
- 時代劇での見分け方: 遊び人や、裕福な大店の若旦那など、少し「粋(いき)」で派手なキャラクターが好んで結っています。
3. ワイルドな魅力「茶筅髷(ちゃせんまげ)」
- 特徴: 髪を剃らずに後頭部で束ね、先を茶道具の「茶筅」のように散らしたもの。
- 対象: 主に子供や浪人、あるいは隠居した老人が結いました。
- 時代劇での見分け方: 定職を持たない凄腕の浪人や、型破りなヒーローが結っていることが多く、自由な生き方を象徴しています。
髪型でわかる!キャラクターの性格
時代劇の制作現場では、髪型(かつら)の整え方ひとつでキャラクターを表現しています。
- ぴしっと整った髷: 規律に厳しい、真面目なエリート武士。
- 少し乱れた「ほつれ髪」: 激しい戦いの後、あるいは世を拗ねた「はぐれ者」の演出。
- 油でテカテカの髷: おしゃれに敏感な町人や、少し鼻持ちならない役人。
ここが面白い!3つの注目ポイント
- 「床山(とこやま)」さんの技術: 時代劇専門の床山さんは、役柄に合わせて数ミリ単位でかつらの形を調整しています。
- 職業によるこだわり: 職人は髷を細く短くして邪魔にならないようにするなど、リアリティが追求されています。
- 明治の「断髪令(だんぱつれい)」: 200年以上続いた流行が、明治維新で一気に終わる際、多くの武士が涙ながらに髷を落としたといいます。
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